社労士って独学でも合格できるの?
今回はこんな疑問にお答えします。
資格試験を目指す時に必ず迷う「予備校に通うか、独学で挑むか」の問題。
お金のあるなしはもちろん、十分な勉強時間が取れるか否かでも変わってきますよね。
今回は、私が合格した「社会保険労務士試験」について、独学でどのように挑むのかを書いていきたいと思います。
それでは、始めましょう。
社労士の独学は無理?
結論
社労士は独学でも合格可能だと考えます。
私は通信講座で合格しましたが、特に質問サービスを使ったこともありませんし、基本の学習は「テキスト・過去問・模試」の3つでした。
この3つが揃っていれば、問題はないと思います。
ただし、合格にはテキストや過去問選びを間違えないようにする必要と大手予備校の模試だけは受けることをお勧めします。
こちらには戦略的な理由がありますので、後ほど説明します。
テキストと過去問の選び方はどうすればいい?
上でテキストと過去問の選び方が大切ですと述べました。
それぞれ解説します。
テキスト
テキストは大手予備校が出しているものであれば基本は問題ないでしょう。
TACやLECのものがいいと思います。
社労士試験は選択式試験というものがあります。
簡単に言うと穴埋め試験なのですが、その単語を知っているかどうかで点数が変わってきます。
そう考えると大手予備校が出している必要な情報が網羅されているものを使えばまず間違いはないでしょう。
過去問①(択一式編)
過去問の選び方は注意点があります。
問題の出題形式と問題の記載量です。
出題形式ですが、過去問題には、下記のように五肢択一のものと一問一等形式のものがあります。
実際の試験で出題されるのは、五肢択一の形式ですが、過去問で演習をする場合には、必ず、一問一等形式で行ってください。
五肢択一ですと、答えをそのまま覚えてしまう(下記の例ですと5など)を覚えてしまい、他の選択肢がなぜ違うのかまで理解せずに進んでしまいます。
私は1年目の受験でこれで不合格となりました。
時間はかかりますが、必ず一問一等形式のもので行いましょう。
次に問題の掲載量ですが、10年分のものを選びましょう。
本試験では、7年前、8年前に出された論点が聞き方を変えて問われることもあります。
5年のものではちょっと少ないですね。
五肢択一形式問題例
労働基準法の総則等に関する次のAからEまでの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 労働基準法第1条は、労働保護法たる労働基準法の基本理念を宣明したものであって、本法各条の解釈にあたり基本観念として常に考慮されなければならない。
- 労働基準法第2条第1項により、「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」ため、労働組合が組織されている事業場では、労働条件は必ず団体交渉によって決定しなければならない。
- 労働基準法第3条は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、労働条件について差別することを禁じているが、これは雇入れ後における労働条件についての制限であって、雇入れそのものを制限する規定ではないとするのが、最高裁判所の判例である。
- 労働基準法第6条は、法律によって許されている場合のほか、業として他人の就業に介入して利益を得てはならないとしているが、その規制対象は、私人たる個人又は団体に限られ、公務員は規制対象とならない。
- 労働協約、就業規則、労働契約等によってあらかじめ支給条件が明確にされていても、労働者の吉凶禍福に対する使用者からの恩恵的な見舞金は、労働基準法第11条にいう「賃金」にはあたらない。
- ❶と❸
- ❷と❹
- ❸と❺
- ❶と❹
- ❷と❺
一問一等形式問題例
労災保険法に関する次の記述の正誤を答えよ。
保険給付を受けるべき者が、事故のため、自ら保険給付の請求その他の手続を行うことが困難である場合でも、事業主は、その手続を行うことができるよう助力する義務はない。
過去問②(選択式編)
選択式の対策はとても難しいです。
これは毎日の勉強、テキスト読みの中から行っていく必要があります。
過去の傾向をつかむために過去問はサラッと見ておけばいいでしょう。
余裕のある方は、下の問題集を解くことをお勧めします。
大手予備校の模試って受けた方がいいの?
結論
模試は必ず受けましょう。
特に受験者数の多いTACとLECの模試は受けておいた方がよいです。
模試を受ける理由
模試はたいていの場合、本試験より難しく作問されておりますので、点数に一喜一憂する必要はありません。
それ以外に必要なのは、選択式で出た問題を見ておくことです。
上にも書いたように選択式は知ってるか知らないかで点が動きます。
なおかつ選択式にも足切りがあるため、皆が解ける問題は取りこぼさないことが必要です。
つまり、模試で出た問題は皆が対策をしてきます。
その問題を知らないということは、本試験でかなり不利を強いられることになります。
そのために模試は受ける必要があるのです。
まとめ【適切に準備ができれば独学での合格は射程圏内】
いかがでしたでしょうか。
適切に準備ができれば独学での合格は十分に狙えると思います。
テキスト、過去問、模試を使った勉強法については、また別記事に書く予定です。
それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう。
コメント