社労士試験に合格したからといって、すぐに開業できる人ばかりではありません。
私もそのひとりです。現在は会社員として働きながら、少しずつ開業の準備を進めています。
「合格したけど、今すぐ独立は難しい」「会社に勤めながらでも準備できることはある?」と思っている方に向けて、私が実際にやっていること・やろうとしていることを正直にまとめます。
①まず登録だけでもしておく
社労士として活動するには、合格後に社労士会への登録が必要です。登録の種類は3つあります。
| 登録の種類 | どんな人向け |
|---|---|
| 開業社労士 | 独立して事務所を開く人 |
| 勤務社労士 | 会社に勤めながら社労士として活動する人 |
| その他登録 | すぐに開業・勤務はしない人 |
私はまず「その他登録」を選びました。その他登録では社労士業務はできませんが、社労士会の会員になることで研修やイベントに参加できます。
「今すぐ稼げるわけじゃないのに登録する意味ある?」と思う方もいるかもしれません。でも私は将来の人脈づくりへの先行投資として登録しました。いざ開業するときにゼロから人脈を作るよりも、今のうちに社労士コミュニティとつながっておく方が安心だからです。
その他登録の詳細は別の記事にまとめています。
→ 社労士の「その他登録」って意味あるの?実体験から答えます
②社労士会に顔を出す(できる範囲で)
社労士会の研修やイベントは平日開催がメインです。会社員にはなかなかハードルが高い。
正直に言うと、私もあまり参加できていません。それでも、参加できるときは積極的に顔を出すようにしています。
先輩社労士の方々と直接話せる機会は貴重です。「どうやって最初のお客さんを取ったか」「開業してよかったこと・大変だったこと」といったリアルな話は、書籍やネットでは得られない情報です。
無理に全部参加しようとせず、参加できるものだけ参加するくらいのスタンスで続けるのが、会社員には現実的だと感じています。
③開業後の仕事をイメージしておく
開業してから「どんな仕事をするか」を考え始めても遅い。これは準備中に気づいたことです。
私は社労士の実務に関する書籍を買って、開業後のイメージを少しずつ固めています。
- どんな業種・規模の会社をターゲットにするか
- 顧問契約の料金設定をどうするか
- 得意分野(助成金・給与計算・就業規則など)をどこに絞るか
試験の勉強と実務は別物です。試験では「制度の内容を知っているか」が問われますが、実務では「その制度をどう使うか・どう説明するか」が求められます。
書籍を読みながら「自分ならどう動くか」を考える習慣が、開業後のギャップを小さくしてくれると思っています。
④ツール・環境を少しずつ整える
開業に向けて、少しずつ形にしていることがあります。
まず名刺を作りました。社労士会のイベントに参加するときに名刺があると、その場での印象がまったく変わります。まだ開業していなくても、「準備中です」という姿勢を示すことができます。
名刺以外にも、開業時に必要になるものを少しずつ調べています。
- 会計ソフト(開業後の経理をどうするか)
- 電子申請に必要な環境(e-Gov等)
- ホームページをどうするか
全部一気に揃えようとすると費用もかかります。「今すぐ必要か・開業時でよいか」を仕分けしながら進めるのが現実的です。
⑤実務に沿った勉強を続ける
合格後も勉強は続きます。むしろ、試験勉強より実務寄りの勉強に切り替えることが大切だと感じています。
試験では択一式・選択式で問われる「知識の有無」が重要でした。でも実務では、法改正への対応や、クライアントへのわかりやすい説明力が求められます。
私が意識していること:
- 社労士会の研修を活用して最新の法改正を把握する
- 実務書を読んで「現場ではどう動くか」をイメージする
- ニュースや判例を日常的にチェックする習慣をつける
合格直後は「もう勉強しなくていい」という解放感がありますが、実務につながる勉強は開業前からやっておくほど、開業後がラクになります。
まとめ:会社員期間は「助走期間」として使える
| やること | 今すぐできるか |
|---|---|
| その他登録をする | ◎ すぐできる |
| 社労士会のイベントに参加する | △ 平日中心なので無理せず |
| 開業後の仕事をイメージする(書籍・研修) | ◎ すぐできる |
| 名刺を作る | ◎ すぐできる |
| 実務寄りの勉強を続ける | ◎ すぐできる |
会社員のままでも、できることはたくさんあります。
「合格したけどまだ開業できない」という状況は、決して時間のムダではありません。この期間に準備を積み上げた人と、何もしなかった人では、開業後のスタートラインが違います。
焦らず、でも止まらず。会社員期間を助走期間として使っていきましょう。







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